まず第一回は、自分の母親について。年齢は92歳。今まで大きな病気もせず、少し耳が遠くなったくらいで、無農薬、無肥料の野菜を作って、時折届けてくれる実に有難い母親です。(父親は胃癌になり、私が手術したのですが、その後さらに食道癌になって12年前に他界しています。)その母がカゼをひいた後、胸が苦しいと言って当院に入院しました。心電図、胸のCT、血液と検査しましたが、軽度の異常はあるものの症状を生じるほどではありませんでした。
原因のほとんどは口から入ってきます。水は山の中腹の井戸水で問題なし。飲食物についてどんな物を食べたか問診していきます。この時のポイントは、日常食べている物以外の珍しい物、農薬の残留が疑われる物、アレルギーの原因になる乳製品、そして一般には良くないと知られていない生野菜・生肉についてです。
問いながら聴いていると、よくバナナを食べていたことと、会合でサラダを食べたこと、それにアイスクリームを食べたことが出てきました。また風邪の症状をくわしく問うと、軽度の咳が主のマイコプラズマ感染によるものと考えられました。ここまでくると、血液、CTなどの検査に出なくても症状の説明がつきます。
つまり92歳と高齢になり、体の汚染物質排泄力が低下している状態に残留農薬の付着したバナナを食べて、農薬による軽いアレルギー反応が体に生じていたところにマイコプラズマの感染が起こった。ここでピッタリの抗生剤が投与されれば改善したかも知れませんが、マイコプラズマの感染を疑わないとこれは出ません。それで近医での抗生剤があまり効かなかった。アレルギーに感染が伴うと、病態がこじれてきます。そして体力が低下している時に、生野菜やアイスクリームを食べると、激しい感染症は起さないが、ダルイ、微熱、気力が出ない、やる気が起きない、頭が重い、筋肉の軽度の痛みなどの症状を起こす弱毒菌が体に入ってきます。
というわけで、漢方薬を主とした解毒治療とピッタリの抗生剤を使って1週間で改善していきました。少しでも長生きしてもらいたいので、高濃度ビタミンCの点滴でアンチエイジングも加えて、親孝行もしました。
アレルギーと感染が同時にあると、病気が長引いてしまう。
一般には良くないと知られていない生野菜・生肉を食すと、残留農薬などにより農薬による軽いアレルギー反応が体に生じ、ダルイ、微熱、気力が出ない、やる気が起きない、頭が重い、筋肉の軽度の痛みなどの症状を起こす弱毒菌が体に入ってきてしまうもで生野菜・生肉は注意が必要です。
まずジオパシックストレスについて・・・
ジオパシックストレスとは1920年代にドイツで発見された現象です。
ジオパシックストレス(GeopathicStress)のジオ(Geo)とは、ギリシャ語で「地球の」という意味で、パシック(pathic)は同じくギリシャ語のパソス(pathos)から来ており、「苦痛」という意味です。
すなわち、ジオパシックストレスとは、「人間の健康に対して、不快感や病気を引き起こす原因となりうる、大地からの虚の波動エネルギーによるストレス」と言うことです。
原因がわからない体調不良を訴える人を調べてみると地中からの放射=特定の周波数を持った波動が原因となっている場合がよくあるそうです。
さて、前回に続き、今回も母のことを書きます。
母は一時調子が良かったのですが、また胸が苦しいと何度も電話で言ってきました。そこで再度入院し、心電図には軽度の異常があるものの心配するほどではありませんでした。
胸部と背部をゼロ・サーチで調べると、ジオパシックストレスが存在しています。ジオとは地球という意味の接頭語、パシックとは病気のという意味、ジオパシックストレスは、地球からくる病気を引き起こすストレスという意味になります。西洋医学では、この概念はありませんが、ジオパシックストレスはドイツの波動医学では常識です。
私はこの概念を知った十数年前には、これだけは患者に言わないで医療をしたいと思ったのでした。それはそれでなくても変わったことをやっていると言われている医者がまた変なことを言い始めたと批判されると心配したからでした。しかし、漢方薬を何度工夫しても腰痛が良くならない患者さんをゼロ・サーチで調べるとジオパシックストレスがあったので、気分転換という名目で寝る場所を変えてもらったところ、劇的に良くなる症例が出てきたのです。以来このジオパシックストレスを研究した結果、大切な病気の根本原因になっていることがわかってきました。それは・・・
私が生家に帰って、母の寝る場所をゼロ・サーチで調べたところ左背部に相当する位置にジオパシックストレスの発生があり、寝る位置を変えたところ、徐々に治っていったのでした。「ドイツ波動健康法」(ヴィンフリート・ジモン署 現代書林刊)を一読されるとジオパシックストレスについてよくわかります。
ジオパシックストレスの強い場所で長年寝ていると、ガンが発しやすくなると言われており、調べてみると地下に水脈や断層が存在するそうです。
ドイツでは「ガンの家」という考えがあります。注意が必要ですね。
人間のエネルギーのボディに、地下からくるジオパシックストレスが悪影響を与える。
慢性に同じ部位が痛い・・・
痛みは夜間に強くなることが多い・・・
などの症状が発症した場合はジオパシックストレスが原因の場合があるので、気分転換に寝床を変えてみてください。