腰痛をひき起す体の異常は、筋、骨格、神経、内臓のどこにでも生じます。したがって、腰痛といっても重大な病気がひそんでいることがあり、軽視することはできません。しかし頻度からいくと、筋骨格系の歪みが原因となって生じる、いわゆる腰痛症が圧倒的に多いものです。
この体操は、腰痛の原因となる腰椎の前方への曲り(腰がそっていること)と、筋のこわばりをほぐして腰痛をなおします。
1回に3分間、症状が強いときは朝昼夕の3回、それほどでもないときは1~2回行うと効果的です。
MRI検査で椎間板ヘルニアと診断されているような強い痛みの場合でも4週も行うと著明に改善します。
この体操でも全く痛みが改善しない場合はくわしい原因の追究が必要になります。
①②③を行なうと、腰が上下方向に伸ばされて快適感が生じるのでこれをじっくり味わいます。
次に腰を左右にゆっくり動かします。このとき痛みが強く方向へは決して動かさず、痛みが楽になる方向をさぐってそちらの方向にはより大きく動かすことが大切です。
これを体をなおしていくための快適原理といいます。快適原理がわかったら、腰を前後や斜めに快適な方向をさぐりながら動かしてもよいです。
肥満傾向にある中高年の女性の60~70%は膝に多少なりとも痛みをもっています。これが進行して生じる変形性膝関節症に対して従来は膝関節への薬物注入や、最も重症例では人工関節に置換する手術が行われていましたが、全身をみながら原因を追究した結果意外なことがわかってきました。
それは、膝関節痛は、腹筋が弱いために生じているということです。女性は出産をくりかえすうちに伸ばされた腹筋がたるんだまま、もとに戻らなくなるようです。それと同時に、腰が前へそった体型となってきます。
こうなると、足が開いて膝頭が正面から外側に向かったかっこうになってきます。膝は前後に自然に動いているかぎりは、死ぬまで痛まないようになっているはずですが、膝頭を外側に向けた状態で前方に歩くと、膝関節には内外方向の不自然な動きが生じ、特に内側には、余分な力が加わります。
この歩行が何年も続いて膝関節がいびつにすり減った結果痛みを伴う変形性膝関節症が起こってくるのです。
一度変形した関節はすぐにはもとに戻りませんが、痛みは軽くすることができます。
それは弱った腹筋を強くして腰の前へのそりをなおし、膝頭がきれいに正面を向くような足腰にすればよいのです。
実際に、人工関節手術が必要といわれた女性が腹筋を3ヵ月間鍛えることにより、膝の痛みが全く消失し、歩行も非常に楽になった例もあります。
ゆっくり息をはきながら臍を見るようにして起きあがる上体を一回も起きあがらせることができない人は、できるだけ上げればよい。 目標は30回起きあがること、はじめは10回を1日3回行う、無理なく続けると3ヵ月でほとんどの人が30回の腹筋運動が可能となり、 スタイルの改善、便秘の解消に役立ちます。
心ってどこにあると思いますか?心の上手な使い方を考えてみたことがありますか?
心の世界、イメージの世界が明るく豊かになると、脳の働きが高まって、無限の活力がわいてきます。
病気にならないためには、体力も大切ですが、心の持ち方を明るく積極的にすることも大切です。
その実行しやすい方法をまとめてみると、「がぎぐげご」を減らして、「あいうえお」で生きようとなります。
頭の中のイメージの世界を、「あいうえお」に変えていきましょう。
頑張ると肩に力が入って、本当の力が発揮できません。
努力はするけど力まないこと。頚はスーッとさわやかに、下丹田に気力を充実した気持ちでやれば、いろんなことがうまく行きます。
「こうしなければならないんだ」と思いこむと心が縛られてしまいます。
気を楽にして、その時できることをやっていると、きっとうまくいくと思うとずいぶん楽になります。
答えのでないことを、あーでもないこーでもないと考えると頭がヒートしてストレスがたまり、それから病気になることが多いものです。
コンピューターに計算できない問題を計算させ続けると壊れてしまうでしょう。
待っていれば結論は自然に出る。考えても答えのでないことを考えるのは、最も心を痛めます。
原理原則というのは「こうだから、こうあるべきだ」という断定的な考え方をすることで、男の人に多い。
こうあるべきなのに、相手がそうしないと思うと怒りがたまってくる。
目上の人にはストレートに言えないし、部下に言うと反感をもたれるかもしれないしと思うと、ますますストレスがたまってくる。
友だちでも目上の人でもそれぞれ人の生き方があるから、誰がなんと言ってもそれはその人の立場では正しいと、まず相手を認めることから出発しましょう。
からだはいつも信号を送っている。「これ以上は食べないでほしい」とか「もっと早く寝てほしい」とか。
そういう体の信号を無視してごまかして生きているとツケがたまって病気になってきます。
自分の体に、「どうだい調子は?」と聞いてみるゆとりを持ちたいものです。
朝起きて窓の外が明るくなっていく。気持ちにも明るくなって、さぁ、今日も何かイイコトがあるかもしれないぞ、元気に行こうって思うこと。
感謝の気持ちを持つと不思議なほど心や体がとても心地よくなってきます。いつも「ありがとう」って心から言える人になりたいものです。
自分自身を慈しむ。自分を可愛いと思う。「あんたはエライ。今日もよくやった。明日も元気で働こうね。遊ぼうね。」と自分自身をホメてやる。
これが心の元気には大切なことです。反省することも必要だけど、決して自分を責めてはいけません。
「こんなこと、あたりまえだ」と思うより、「あーうれしいな。朝がきて、またおいしい朝ごはんが食べられて。」
人生どんどんうれしくなってくる。どんどん良いことが増えていきます。
うれしくと同じように、何事も楽しくやる。たとえば、便所の掃除でも、ぐちりながら義理義務でやるのと、
「ゴシゴシ」「ピカピカ」と鼻歌気分で元気やるのとではエライちがい。遊びはもちろんのこと、楽しもうと思えば仕事の中にも楽しいことはいっぱいあります。
くよくよしない。せこせこしない。小さなことにこだわらない。
気持ちをゆったり大きく持とう。短期間の視点でみると納得できないことでもマクロの視点でみると世の中はうまくいっています。
そして、生成発展していくようになっています。そう思えると、人生は明るくなってきます。